島田荘司 御手洗潔シリーズ 『最後の一球』 ネタバレ感想.

Amazonの評価が良かったので読んでみました。
この本で注意したいのは、御手洗&石岡君が登場するのは p.82 までということ。 (*文春文庫の場合)
そこまでは、馬車道時代の二人の話が楽しめます。
残りは、ある野球青年の20年間の話なので、殺人事件や謎解きミステリを期待するとガッカリします。

参考URL
御手洗潔 - Wikipedia  :シリーズ概要や作品タイトル(出版年)等
御手洗潔 事件年表 :事件の順番や登場人物の年齢の参考に。
 *御手洗潔(1948年生まれ)、石岡和己(1950年生まれ) 作中で二人も年をとっていきます。

当ブログ記事
御手洗潔シリーズおすすめ本 - タイトル一覧
『占星術殺人事件』『異邦の騎士』(ネタバレ感想)
『御手洗潔の挨拶』『御手洗潔のダンス』『Pの密室』(ネタバレ感想)
『御手洗潔のメロディ』『最後のディナー』『セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴』(ネタバレ感想)
『暗闇坂の人喰いの木』(ネタバレ感想) 

最後の一球 (文春文庫)

母親の自殺未遂の理由が知りたい―青年の相談に、御手洗潔はそれが悪徳金融業者からの巨額の借金であることを突き止める。裁判に訴えても敗訴は必至。さすがの御手洗も頭を抱えたが、後日、奇跡のような成り行きで借金は消滅。それは一人の天才打者と、生涯二流で終わった投手との熱い絆の賜物だった。

 

▼以下、ネタバレ感想

『最後の一球』  (御手洗45歳、石岡君43歳) 作中の年月:1993年10月

この記事の冒頭に書いた通り、
『最後の一球』(文春文庫)は、本文が283ページなのに対して、御手洗と石岡君の登場は82ページまで。
それ以降は野球漬けの日々を送っていた青年の物語が最後まで続くので、ミステリと思って読むと肩透かしを感じるかもしれません。

この話なら別に御手洗は出てこなくてもいいし、単独の1作にしても良かったと思います。
そうしなかったのは「御手洗シリーズ」として、ファンに買わせようとしたのかな…なんて邪推してしまいますが。 
(実際、私は御手洗の登場がなければ、この本を手に取ることはなかったでしょう)

でも、読んで損した気持ちにはなりませんでした。

殺人事件は起きないし、驚くようなトリックもないし、どちらかというとハートフルな話で、読後感のよい物語です。
血反吐を吐くほど努力しても二軍選手にしかなれなかった青年の20年間と、それに絡めて悪徳高利貸し会社の問題も扱った社会派小説なんでしょうね。

タイトルの「最後の一球」は、青年の最後の投球のことであり、某ローン会社の火災事件の真相(原因)でした。

ちなみに序盤の御手洗と石岡君の会話の中で、御手洗が北欧が好きで、北欧に行きたいという話が出ていました。

物語が1993年10月の話なので、翌年の1994年1月には御手洗がヘルシンキ(フィンランドの首都)へ旅立ってしまうんだなぁと思うと、感慨深かったです。 
石岡君が馬車道のマンションに一人残されるまで、あと2ヵ月…。 (石岡君は外国語アレルギーな人だから…)
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タグ:御手洗潔

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