島田荘司 『斜め屋敷の犯罪 - 改訂完全版』 ネタバレ感想

御手洗潔シリーズ2作目。 『斜め屋敷の犯罪』を講談社ノベルスの改訂完全版で読みました。
(*2015年1月現在、改訂完全版の文庫はまだ出版されていません)

参考URL
御手洗潔 - Wikipedia  :シリーズ概要や作品タイトル(出版年)等
御手洗潔 事件年表 :事件の順番や登場人物の年齢の参考に。
 *御手洗潔(1948年生まれ)、石岡和己(1950年生まれ) 作中で二人も年をとっていきます。

当ブログ記事
御手洗潔シリーズおすすめ本 - タイトル一覧
『占星術殺人事件』『異邦の騎士』(ネタバレ感想)
『御手洗潔の挨拶』『御手洗潔のダンス』『Pの密室』(ネタバレ感想)
『御手洗潔のメロディ』『最後のディナー』『セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴』(ネタバレ感想)
『最後の一球』(ネタバレ感想)
『暗闇坂の人喰いの木』(ネタバレ感想) 

斜め屋敷の犯罪 改訂完全版 (講談社ノベルス) 斜め屋敷の犯罪 (講談社文庫)

オホーツク海を見下ろす宗谷岬に傾斜して建つ奇妙な館――通称「斜め屋敷」。雪降る聖夜にその館でパーティが開かれる。翌日、密室で招待客の死体が発見された!行き詰まる捜査陣の前に現れたのは、名探偵・御手洗潔だった!!本格ミステリの金字塔、御手洗シリーズを世に知らしめた作品が、大幅加筆の完全版として登場!!



▼以下、ネタバレ感想

『斜め屋敷の犯罪』 (御手洗35歳、石岡君33歳) 作中の年月:1983年の12月25日から1984年1月4日。

探偵小説によくある「館ものミステリ」で密室殺人事件の話です。
この『斜め屋敷の犯罪』は、御手洗潔の出番が遅い(謎解きの段階まで登場しない)ため保留にしていましたが、シリーズ初期の作品で評判がいいので読んでみました。

読後の感想としては、普通に面白かったです。
途中までは退屈な場面もありましたが、御手洗が登場してからは事件の膠着状態から解放されてスラスラ読めました。
実際、全部で300ページ中、200ページ目でようやく登場という感じなので、そこまでが長かったですね。

また密室殺人ものですが、気味の悪い雰囲気も少なく、前作『占星術殺人事件』よりも読後感は良かったと思います。
作中で御手洗と石岡君が屋敷に到着してからの、刑事や他の来客との会話もコミカルで面白かったです。

ネタバレになりますが、
斜め屋敷(流氷館)は、犯人が今回の殺人を行うために斜めに傾けて作った建物だったという。
ナイフを氷柱にして、斜め屋敷の上階から下の階まで滑らせて殺人を行うというトリックでした。
だから屋敷自体がトリックの仕掛けになっているんですね。

もともと犯人は「どのみち拘置所に入るつもりだった」と話しており、現場を押さえられたら潔い対応だったので、周囲が不思議な思いやりをみせるのも頷けました。
そして殺された菊岡も下種な人間だったので、同情の余地もあまり…。

ただ結果として殺されることになった上田さんは気の毒でしたね。
犯行の動機は、親友と約束した敵討ちだったので本命の菊岡殺しはさておき、他の犠牲を出すのはよくなかった。

それにしても、この『斜め屋敷の犯罪』に登場する、若い頃の御手洗と石岡君のコンビはいいですね!
40代後半の石岡君の姿を知ってしまうと、余計にそう思いました。

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タグ:御手洗潔

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