『となりの怪物くん』 11巻 ろびこ ネタバレ感想

2013.01.19 10:35|漫画ブログの記事一覧
▼となりの怪物くんネタバレ感想【関連記事】
○『となりの怪物くん』紹介記事
○7巻[特装版] ○8巻 ○9巻 ○10巻 ○11巻 ○12巻 ○13巻 ○FAN BOOK(ファンブック)
○となりの怪物くん ヤマケンについて語る。


誰もが誰かに 支えられて 恋をする。
となりの怪物くん(11) (KC デザート)

となりの怪物くん11巻はヤマケンのターン☆
ヤマケンを生暖かく見守る読者必見。恋するヤマケンはかわいいよ! 表紙は優山だけれども。


▼となりの怪物くん 11巻 ネタバレ感想




となりの怪物くん11巻&ペーパー

11巻はヤマケン活躍の巻ということもあり、発売日(2013年1月11日)にペーパー配布書店にて購入。
(大量配布の為かコミックより一回り小さいサイズというのが残念でした。都内の大きい書店だったんですけどねぇ)

ペーパーはもちろんヤマケン裏話・・・
を期待してたんですが、ハルと雫のポップなイラストを中心に、アニメ化に関する話題でした。

欄外に各キャラのアニメに対するコメントがあって、
・みっちゃん 「思ったより出てんのね オレ」
・ササヤン  「オレ アニメでほとんど何もしてないんだけど…」
というのが対照的で面白かったです。 夏目さんをめぐる2人という意味でも。


カバー裏マンガは、ハ●ー・ポッター風「となりの怪物くん」
・・・これまた本編とは直接関係ないパロ。 ヤマケンは迷子キャラで一瞬出ます。
11巻では全く出番のない優山(表紙サギ)が最後に目立ってたかなという感じ。





●その41 それから2週間

あの日から ハルは一切 姿を見せない



優山の誕生日パーティーから2週間。
ハルの失踪と彼を取り巻く周囲の人々を描いたお話。

夏目さんはもちろん、ササヤン、大島さん、伊代ちゃん、
3バカにヤマケンと皆さん登場するのは群像劇ならではですね。

そして(私の)見所は、ヤマケンと雫の再会です。
予備校に向かう途中、ヤマケンが目にしたもの。
それは・・・

バリッ

バリッ ボリボリ

ボリッ


「オイ」

「…女が 道の往来で 寝っころがって せんべいを食うな」


「…ハルに 捨てられたんだって?
 それで こんなとこでやさぐれてんのか 安い女だな」

「ま でも
 困ってるなら 相談に乗ってやってもいいけど?」



久々に会った片想いの相手が、道端でせんべいをバリバリ食べてるっていうシュールな光景。
他人のフリして通り過ぎようとするくらい、ヤマケンも動揺してましたよ(笑)

ここからは、いつもの二人。
でも以前と違うのは、ヤマケンに気づいていたのに雫が声をかけなかった理由でしょうか。

「…ヤマケンくんが 私を振ったんじゃない
 私と友達になる気はないって」


プゥっと唇をとがらせて拗ねたように答えるシズクさん。
ヤマケン的には 【オ・レ・は・あんたに振られたから 遠慮してたんだよ!!】 でしょう。


ヤマケンの前では、自然と自分の素直な気持ち(いじけた、やさぐれた気持ち)をこぼす雫が可愛いです。
そんな彼女に対して、彼女を慰めるためとはいえ、恋敵(ハル)に塩を送るようなアドバイスをしてあげるヤマケンも、やっぱり良い人で大好きです。

「…いーんだよ あんたはそれで
 あんたはバカ正直に あいつにぶつけりゃいーんだよ
 だから ハルは  あんたに惹かれたんだろ」







そうして雫がヤマケンをバス停に送る途中。
タコヤキ屋さんにいるハルとバッタリ。 

意外と 近くにいました




●その42 メリー・ゴー・ラウンド

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    探してます

 この顔にピン!ときたらコチラまで↓

 夏目あさ子 090-××××-0000

--------------------------------------------------


「迷い犬?」 とササヤンが思うような貼り紙を貼る夏目さんからスタート。

ハルと雫のことを心配する夏目さんにほんわかする中、 「友達を見つけたから」 と言って別れるササヤン。
メロンパンを食べに行く約束を反故にされてプンスカ怒る夏目さんですが、この時の言動を見ると、何だかんだでササヤンのこと気にしてますね。

男友達を優先するのが面白くない ⇒ 自分を優先してほしい ⇒ 嫉妬(独占欲) ⇒ 「じゃーさ、オレとつきあってよ、夏目さん(^^)」

こんなにスムーズにはいかないかもしれませんが、そう遠くない未来、夏目さんはササヤンとおつきあいすることになるんじゃないかなと思う一コマでした。


場面は「その41」のラストに戻ってハルと雫(+ヤマケン)の遭遇。
突然の再会に衝撃を受ける二人を前にして。

「ようハル 今までどこに行ってたんだ。
 まあ おかげでこっちは楽しくやってたけどな」


その42 おかげでこっちは楽しくやってたけどな
となりの怪物くん11巻●その42 メリー・ゴー・ラウンド, ろびこ, 講談社, 2013年初版, p.51 より


シズクの肩を抱いて笑顔で言うヤマケン。
その様子を見て黙って去るハル・・・。

ヤマケンはハルの反応をみる為にやったようですが、
本当に私のことを避けていたんだ――― と大ショックを受ける雫。 
道端で膝をついて 顔文字の ○| ̄|_ 状態です。

「…相変わらず
 ホンット俺のこと眼中ねーのな アンタ」

「ま いーけど」


いやいや、ホントはよくないでしょ。
静かに放った言葉が切ない。。。
この時点でヤマケンのことは頭にない様子のシズクさん。

ちなみに本当はハルもショックを受けていて、
雫同様 ○| ̄|_ 状態でした。(似たもの夫婦)


この後 ハルとササヤン(部活帰り)が踏切の所で会ったり、
中学時代の部活仲間のことで落ち込むササヤンを夏目さんが慰めたり、
ハルとの関係を一人で自己完結する雫に夏目さんが体当たりでぶつかったり。

「…私と ハルと あなたが 友達でよかった」


雫の感謝の言葉を聞いて、夏目さんが一人残された部屋で思わず泣いてしまう場面には、ホロリとします。
ずっと居場所が欲しいと思っていた彼女が、ついに欲しかったものを手に入れた瞬間。

何気に夏目さん活躍が目立つ回でもありました。

なおササヤンは4人兄弟の末っ子という設定なので、甘え上手なイメージが私にはあります。
夏目さんに肩をかしてもらったのは泣いているのを見られたくなかったから?


そして翌日。
ついにハルが学校に来ることに。
号泣して迎える夏目さんやササヤンをよそに、気まずいのか黙って通り過ぎる雫。

放課後のチャイムが鳴り響く中―――
松陽高校の門に立つヤマケンの姿が・・・


●その43 2人は夢の中

学校では足がすくんで…と言ってハルを避ける雫。
そんな彼女の元へハルがやってきて、ついに二人は仲直り。
お互いに謝りたいと思っていたことが分かり、穏やかな空気が流れます。
素直に謝ってしまえば、あっさりと誤解も解けましたね。

でも雫は、「シズクの気持ちが知りたい。それが自分にとっても大事なんだ」と言われ逃げ出してしまいます。
個人主義だった雫が、初めて本音を伝えることに戸惑いを見せたような気がする場面でした。

ここから「その42」のラストに続く場面となり、放課後。
雫は校門の所に立つヤマケンを見つけ声をかけます。(交番はすぐそこよ、と)

「…あんたに 会いに来たんだよ」

「こうでもしねーと  あんたに会えないから」



その様子を目撃した夏目さんが、スパイごっこヨロシク 春&ササヤンを巻き添えに尾行する展開が面白いです。

でもハルは尾行を嫌がっているんですよね。
今までならすぐに切れて大騒ぎするところ、自分の気持ちを抑えて静観する努力をしているんです。
ハルも少しずつ変わってきているのが、11巻ではヤマケンと雫の絡みを通して見られました。

このマンガは、恋を通して、恋だけでなく、みんなの成長を描いているのがすごくいいですね。
改めて実感しました。


さて。
コーヒーショップのテラス席で会話するヤマケンと雫。(尾行はヤマケンにバレバレ)
そして今日会いに来た本題を切り出します。

「あんたにもう一度  オレと付き合ってくれって言いに来た」


その43 あんたにもう一度オレと付き合ってくれって言いに来た
となりの怪物くん11巻●その43 2人は夢の中, ろびこ, 講談社, 2013年初版, p.110 より





「傷つくのが 怖くなっちゃった?」

―――いつかの優山の言葉がよみがえる。


そうだよ

ふられても諦めないなんて
そんなみっともねーことできるかって

でも結局 会えばこのザマで
やはり 実物はインパクトが違う



なおヤマケンの2度目の告白を前に顔面蒼白の雫は、
「もう終わった話だと思ってた」とか、
「彼氏持ちの相手に告白ってヤマケンくんの道徳心はどうなってるの?」と動揺しながらも、いつものペースです。

でも「その44」はヤマケンのための回。

「…さっきも言っただろ
 水谷さんにはオレの方があってる
 オレならあんたを不安にさせたりしない
 悩ませたりしない


「あんたを もっと大事にする」


その44 あんたを もっと大事にする
となりの怪物くん11巻●その44 ヤマケンと雫, ろびこ, 講談社, 2013年初版, p.117 より


自分の気持ちを伝える姿はカッコいいですね。
ここで(尾行して植え込みに隠れていた)夏目さんがズボッと飛び出て会話終了。
少し疲れた様子のヤマケンは引きます。


その夜。
何だか疲れたな…とバス停でバスを待つ雫。
そこに通りがかったヤマケンは、目元に手をやり俯く雫に、思わず駆け寄り声をかけます。 

雫は泣いていませんでしたが・・・

そうだ 最初から こう言えばよかったんだ

「好きだ」



●その44 ヤマケンと雫

一番大切な気持ちを伝えていなかったヤマケンが、ついに、ついに!
雫に直球で告白。


切なげに「あのさ 一度でいい ちゃんと俺のこと考えてみて」って頼む姿が、何とも言えません。

あれから一夜。

ヤマケンのことを考える、と約束した雫は一睡もできずに休日の朝を迎えていました。
一方、好きだと言ってしまったヤマケンは、外のベンチに座って身悶え中。
(そして一人でニヤニヤしてる所を春に目撃されていたのでした…Oh!)

「あ、もしもしヤマケンくん? 水谷ですが
 今から 会えるかな」


待合せの図書館で、髪をおろした雫の姿に驚くヤマケンの反応がグー。 (シズクの弟・隆也くんの功績)

ここでの雫とヤマケンの問答は、すごくいいですね。
答えるのが恥ずかしい、難しいこといも、きちんと向き合って話しているところが。


もともとヤマケンが雫に惹かれたのは、彼女から称賛や感謝の言葉をストレートに言われたことがきっかけでした。
その積み重ねで、気が付いたら好きになっていて、振られても、かっこ悪くても諦められなくて。
そして今の彼があるんですよね。


ヤマケンの答えを聞いた雫は、きちんと考えた言葉で気持ちを伝えます。

「…私 いつも あなたに助けられてたと思う
 あなたといると  冷静で穏やかで いつもの自分でいられる
 それがとても心地良かった」


「ヤマケンくんの言うとおり
 もしかしたら私たちのは恋愛とは言えないのかもしれない

 でも それでもいいの 楽しいの

 だから ごめんなさいヤマケンくん
 私 ヤマケンくんとは付き合えない」


その44 私 ヤマケンくんとはつきあえない
となりの怪物くん11巻●その44 ヤマケンと雫, ろびこ, 講談社, 2013年初版, p.147 より


真っ直ぐヤマケンの目を見て、この前の告白の返事をする雫。
即答で「ごめんなさい」した最初の時より、ずっと考えて、言葉をつくして返事したのがわかります。

それでも振られるのは悲しいこと。

最初から勝ち目のない勝負だった。 
雫がハルのことしか見ていないのも分かっていた。
それでも、好きになってしまった。

気持ちを伝えたことは、ヤマケンにとって勇気であり、精神的な成長にも繋がることでしょう。
そうはいっても実らなかった恋は切ないです。


「友達くらいなら なってやってもいーけど?」


その44 友達くらいなら なってやってもいーけど?
その44 喜んで
となりの怪物くん11巻●その44 ヤマケンと雫, ろびこ, 講談社, 2013年初版, p.150-151 より


ヤマケンの表情が少し吹っ切れた感じなのが救いです。
これで、もう彼女に言い寄ることはないでしょうけど、内心はまだ雫のことが好きだと思うんですよね。
そうした気持ちが昇華されて、いずれ新しい恋ができるといいなと思います。
ただし本編外で。 (注1*)


この後、ハルに会いに行った雫が本音を伝えて抱きしめられて、ハルの腕の中で「なんだか嬉しくて」と涙をこぼしてお終い。

(すいません、簡略で。ヤマケンの感想で力尽きました)


(注1*)私は雫に片想いするヤマケンが好きなので、ヤマケンには幸せになって欲しいけれど、本編で別の相手を見つけて…という展開は、あえて見たくないです。
ヤマケンは総合病院の跡取で勉強もできるし、容姿もまずまず、将来有望なので、方向感覚のしっかりしたお嫁さんにきてもらえば、十分幸せになれるでしょう!


→ となりの怪物くん12巻 ネタバレ感想へ続く


掲載画像は紹介作品からの引用であり、著作権は作者および出版社にあります。


【Track Backの送信先】
・ 報われないキャラとして高みに上り詰めたヤマケンに幸あれ!『となりの怪物くん』11巻 - DAIさん帝国 
約束された敗北の片想い! この作品におけるヤマケンという人物が適格にまとめられていて感心しました。





◎おまけ

「その43 二人は夢の中」をデザート2013年1月号で読んだ直後の感想。

「ヤマケンについて語る。」という記事で書いた文章の一部です。(あっちの記事からは消しました)
単行本でまとめ読み、ではなく連載を読んですぐに書いた記事なので、続きの予想と率直な気持ちが書いてあるのが少し新鮮かなと思います。

 

デザート 2013年 01月号 [雑誌]

10巻ラストから、ちょうど3話目の回。
雫とハルがようやく仲直りした後の放課後エピソード。
わざわざ雫に一人で会いに来たヤマケンが彼女を連れ出して、まさかの二度目の告白!!!

「あのさ あんたにはきっと オレのほうが合ってると思う
 ずっとそうやって よくわかんねーこと繰り返すのか
 あんたらがやってんのは恋愛じゃねーよ」

ちょうどこの場面で、次回へ続く・・・という、すごく続きが気になる終わり方でした。

再告白のタイミングとしては微妙ですよね。
普通の少女マンガなら、ハルが行方不明になり不安を抱える雫の所にヤマケンが現れて…という展開になるだろうと思います。

個人的には、8巻の告白シーンのように次の瞬間に振られるのだけは勘弁してほしい。
まさか雫への想いをふっきるために、自分から振られに来たわけじゃないよね!?

今回はヤマケンも、また「ごめんなさい」と即答するであろう雫に 『待った。今すぐに答えは出さなくていいから、よく考えてみて。』 と、一先答えを先延ばしにして別れる・・・という展開を予想しているんですけど、どうでしょうか。

もし二度目の告白さえ瞬殺なら、ヤマケンの出番が本当に終わってしまいそうで怖いです。
『・・・(ため息)やっぱりダメか。じゃーな、水谷さん。』てな感じで退場・・・?

雫に片想しているヤマケンが好きなので、そんな彼の姿が見られなくなるのは寂しいです。


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テーマ:マンガ・ゲームの話
ジャンル:サブカル

タグ:となりの怪物くん

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となりの怪物くん[完結]

となりの怪物くん(13) <完> (デザートコミックス)
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