もうひとつの 「亡国のイージス」 『オール・アバウト・如月行』  福井 晴敏(監修)

※加筆修正しました。(2006/6/3)

主人公の如月行に焦点を当てた「亡国のイージス」本。
作品紹介や裏話に加え、映画の映像もふんだんに掲載した一冊。
ファンなら楽しめる内容だと思います。
この本は映画公開前に出版されており、その宣伝を兼ねたファンブックという作り。

4594049443もうひとつの 「亡国のイージス」 ~オールアバウト・如月行~
福井 晴敏
扶桑社 2005-04-22

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【オール・アバウト・如月行 目次】 (注1)

Chapter1 新しいクルー
ストーリー1 ・・・・・・p10
“如月行を演じる” ・・・・・・p22
登場人物から見た如月行
「亡国のイージス」キャラクターファイル ・・・・・・p32
知られざる過去1 如月行の生まれた町 白浜 ・・・・・・p36

Chapter2 たったふたりの抵抗
ストーリー2 ・・・・・・p42
知られざる過去2 絵のルーツを探る ・・・・・・p54
スケッチで巡るイージス艦 ・・・・・・p60
メインキャストが語る「亡国のイージス」 ・・・・・・p68

Chapter3 それぞれの思惑
ストーリー3 ・・・・・・p74
知られざる過去3 特殊工作員としての資質とは? ・・・・・・p86
防衛庁秘密組織「DAIS」を暴け! ・・・・・・p90

Chapter4 如月行 プロファイリング
セリフで読み解く如月行の心理状態 ・・・・・・p104
コミックの世界の如月行 ・・・・・・p110
ネットでわかる如月行と「イージスの世界」 ・・・・・・p114
年表で見る如月行のこれまで ・・・・・・p118

用語解説 ・・・・・・p119
「亡国のイージス」CAST&STAFF ・・・・・・p124



▼内容を箇条書きすると、以下の通り。
・ ストーリー解説
・ 勝地涼(映画で如月行役)インタビュー
・ その他の登場人物から見た如月行(人物考察)
・ 人物相関図
・ 如月行の故郷紹介 (千葉県・白浜町)
・ 行の絵(小説に登場する絵が見られます)
・ イージス艦内の風景
・ 映画キャストのインタビュー
・ 工作員としての如月行(銃器の説明あり)
・ DAIS解説
・ 著者インタビュー
・ その他(イージスの台詞、漫画版、関連サイトの紹介)
・ 如月行の年表(1ページ)
・ 巻末に作品用語集


【オール・アバウト・如月行 見所】

■ 勝地涼インタビュー
10ページに渡り、勝地涼さんの写真とインタビュー記事が掲載されています。
役作りの為に自衛隊に体験入学したこと、彼から見た如月行の人物感、映画撮影現場での出来事などが語られています。

■ 知られざる過去1
如月行の故郷がどんな場所であったか、小説の場面と合わせて解説。
白黒ですが、白浜の風景写真もあります。

■ 知られざる過去2
小説でも重要な絵に関するエピソード紹介に加え、如月行の心情を解説しています。

■ 福井晴敏インタビュー
8ページに渡り作者が映画や市ヶ谷シリーズの作品解説をしています。
読み応えあり。

■ 年表で見る如月行のこれまで
小説から読み取れる情報を元に作成された如月行の年表。
序章で彼の生まれた時代背景が書かれているので、西暦何年ごろの生まれか予測できますが、これでハッキリしました。
2000年に21歳という設定のようです。



【以下、オール・アバウト・如月行 ネタバレ感想】


■ 著者の作品解説について
私は、これが一番 面白かったです。

この物語は、仙石恒史と如月行という、年齢も生き方も立場もまるで異なる二人の男たちが、その出会いによって互いの魂を開放し、自分に正直に生きられるようになるまでを綴ったものです。 (注2)



『亡国のイージス』は端的に言うと、やっぱりこういう話なんですよね。
いわゆる浪花節というんでしょうか。
この小説の感動場面は、人の心を打つ王道パターンを貫いている気がします。
それは、ある意味ベタな展開かもしれませんが、私は素直に良いと感じました。


DAISが出てくる一連の作品は“市ヶ谷シリーズ”なんて呼ばれてますけど、 (中略) どれも「今度はうまくやろう」という意識を繰り返した結果、シリーズのようになってしまっただけ (注3)


ああ、「DAISシリーズ」じゃなくて「市ヶ谷シリーズ」なのか…(笑)
それと『Twelve Y. O.』は、賞を取る為に書いた作品で無理して550ページにまとめたから内容がぎくしゃくしてしまったと語られていました。
それを聞いて、あのイマイチ感に納得。
まあ「プロの仕事」ですから指定されたページ数で物語を纏めるのも技量の一つ。
これは、仕方ないことだと思います。


■ 仙石さんと如月行 ―― その後の二人

小説では最後に再会するけど、きっとあれっきり会わないでしょうね。
受け取るものは全部受け取った関係ですから。まあ、年賀状のやりとりくらいはするかもしれないけど(笑)。
 (注4)



この発言には、正直 驚きました。
しかし年賀状のやりとりって…本気?
二人の関係は、過渡期(古いものから新しいものへと移り変わっていく途中の時期)の関係で永続はしないとのこと。
著者に言われると言葉に重みを感じますね。

しかし一読者としては、「二人がもう二度と会わない」と考えるのは寂しい気がします。
機会は少なくても、たまには会ってもいいんじゃないですか。
それに、こういうのは意外と分からないものですし。
私だって年に一度くらいしか会わない友人がいますから。



・・・・・・とまあ、こんな感じの本です。
未読の方の参考になれば嬉しいのですが。
イージスファンで、如月行好きでしたらオススメできる一冊。


【引用箇所】
『もうひとつの 「亡国のイージス」 オール・アバウト・如月行』 福井晴敏, 扶桑社, 2005年 
(注1)p4-7 (注2)p3 (注3)p98 (注4)p100


【映画感想】
映画 『亡国のイージス』 ★★★

【関連記事】
『亡国のイージス』 ★★★★★
『亡国のイージス』 ※ネタバレ感想※

福井作品のススメ (DAISシリーズ紹介) 
『川の深さは』  ★★★★ 
『Twelve Y. O.』 ★★
『6ステイン』 ★★★★
『Op.ローズダスト』 ★★★☆

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