『茶色の服の男』 アガサ・クリスティー(著)
【評価】 ★★★★
【一言】 好奇心旺盛な少女の冒険小説
まさか「君のためなら死ねる!」的なセリフをクリスティーの作品で見るとは…。
ちょっとビックリ。
【感想】
面白かったです。
この作品は、ミステリー要素が薄く、純粋な冒険小説として楽しむ物語という感じ。
Amazonの読者レビューで、「中高生の女の子に読んでもらいたい」という文がありましたが、同感です。
若い女性向けの作品。
主人公のアンは、クリスティーの初期の作品に多く見られる若くて美人で好奇心旺盛な頭の良い女性。
ただ年齢は、20代前半だった彼女たちより少し若い模様。
作中で女学生うんぬん、という会話があるので18〜19歳くらいでしょうか?
また彼女は上記の特徴に加え、現実的なのに情熱的という一面を持っています。
※以下、ネタバレ注意
さて。
最初に書いた「君のためなら死ねる!」的なセリフですが、考えてみると他のフィクションでも意外と見かけないですよね。
少なくとも私はパッと思いつかない。
主従関係で「命をかけてお守りします」とか「この命に代えても」なんかはあると思うんですけど。
しかも言ったのは、ヒロインだし。
一目ぼれの相手を想って(相手のいない所で)吐露するという。
面白かったので、以下抜粋。
おお、すごい情熱。
でも、この作品は始終こういうテンションだったりします。
なんせアフリカの島でロマンスが繰り広げたり、銃撃戦があったり、ワニのいる川を泳いだり…本当に命がけの冒険をしているので笑ってしまいました。
洋画のインディージョーンズみたいな雰囲気があるかもしれません。
あとアンの恋した相手は、『シタフォードの秘密』のジムとは違うタイプでよかったです(笑) ←彼には落胆したので…
こういう人物は割と女性受けする気がします。
クリスティーの作品には珍しいワイルドなタイプというか。
他には、レイス大佐が良い感じです。 男前。
ラストもほのぼの幕を閉じたので、ストーリーとしてもスッキリと纏まっていました。
【余談】
そういえば少し調べた所、
クリスティーはデビュー当初、ポアロなどと平行して若い女性の活躍する冒険・スパイ小説を書いていたんですね。
今までに読んだ作品を振り返ると、確かにその通り。
今後クリスティーの小説を借りる機会があれば、『チムニーズ館の秘密』と『七つの時計』辺りにしようと思います。
チムニーズは、男性が主人公とのこと。
【備考】
読書期間:2006/5/27〜28
読書時間:4時間くらい (平日の読書はキツイので土日に何とか)
【一言】 好奇心旺盛な少女の冒険小説
まさか「君のためなら死ねる!」的なセリフをクリスティーの作品で見るとは…。
ちょっとビックリ。
![]() | 茶色の服の男 アガサ クリスティー Agatha Christie 中村 能三 早川書房 2004-01 by G-Tools |
【粗筋】
考古学者の父が亡くなり、天涯孤独・無一文になったアン。
しかし世間の心配とは裏腹に、彼女は自由な時間と冒険に憧れていた。
そんな折、偶然ロンドンの地下鉄で、外国人の男が何者かに驚いて転落死するという場面に居合わせる。
そして、その死体を見取った医者が落とした暗号の紙を拾うのだった。
冒険を夢見るアンは、事件の謎を解くために南アフリカ行きの客船に飛び乗るが…
【感想】
面白かったです。
この作品は、ミステリー要素が薄く、純粋な冒険小説として楽しむ物語という感じ。
Amazonの読者レビューで、「中高生の女の子に読んでもらいたい」という文がありましたが、同感です。
若い女性向けの作品。
主人公のアンは、クリスティーの初期の作品に多く見られる若くて美人で好奇心旺盛な頭の良い女性。
ただ年齢は、20代前半だった彼女たちより少し若い模様。
作中で女学生うんぬん、という会話があるので18〜19歳くらいでしょうか?
また彼女は上記の特徴に加え、現実的なのに情熱的という一面を持っています。
※以下、ネタバレ注意
さて。
最初に書いた「君のためなら死ねる!」的なセリフですが、考えてみると他のフィクションでも意外と見かけないですよね。
少なくとも私はパッと思いつかない。
主従関係で「命をかけてお守りします」とか「この命に代えても」なんかはあると思うんですけど。
しかも言ったのは、ヒロインだし。
一目ぼれの相手を想って(相手のいない所で)吐露するという。
面白かったので、以下抜粋。
なぜ好きなのか自分でもわからない―― (中略) 彼を自分のものにしてみせます。彼のためなら死んでもいい。彼のために働き、奴隷にもなり、泥棒もし、ホームレスだって借金だってします!(p168)
おお、すごい情熱。
でも、この作品は始終こういうテンションだったりします。
なんせアフリカの島でロマンスが繰り広げたり、銃撃戦があったり、ワニのいる川を泳いだり…本当に命がけの冒険をしているので笑ってしまいました。
洋画のインディージョーンズみたいな雰囲気があるかもしれません。
あとアンの恋した相手は、『シタフォードの秘密』のジムとは違うタイプでよかったです(笑) ←彼には落胆したので…
こういう人物は割と女性受けする気がします。
クリスティーの作品には珍しいワイルドなタイプというか。
他には、レイス大佐が良い感じです。 男前。
ラストもほのぼの幕を閉じたので、ストーリーとしてもスッキリと纏まっていました。
【余談】
そういえば少し調べた所、
クリスティーはデビュー当初、ポアロなどと平行して若い女性の活躍する冒険・スパイ小説を書いていたんですね。
今までに読んだ作品を振り返ると、確かにその通り。
※クリックすると感想記事が読めます。
『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』
『シタフォードの秘密』
『秘密機関』
今後クリスティーの小説を借りる機会があれば、『チムニーズ館の秘密』と『七つの時計』辺りにしようと思います。
チムニーズは、男性が主人公とのこと。
【備考】
読書期間:2006/5/27〜28
読書時間:4時間くらい (平日の読書はキツイので土日に何とか)
コメント
- 茶色い服の男
- 私もKaoさんと同じ感想を持ちました!クリスティーにしては珍しく、本当の冒険小説(?)で、そういった意味でも面白かったです。
インディージョーンズとかクロコダイルダンディを彷彿とさせるようなノリですし(笑)
結末もスッキリしているので、読後も爽やかでした。
私はレイス大佐が好きなのですが、この作品での大佐が一番男前でカッコイイと思いました〜(*^^*)
- レイス大佐
- chisaさん、コメントありがとうございます。
先日は、この本をオススメして頂いてありがとうございました。
舞台がアフリカということで、今までにない野生的な展開があり面白かったです!
レイス大佐は、私も男前だと思います(笑)
いろんな面で大人ですし。
コメントする
コメントは大歓迎です。
ただし記事とは無関係な投稿は、管理者権限で削除します。





