『ねじれた家』 アガサ・クリスティー(著)

【評価】 ★★★★
【一言】 鮮やかなストーリー展開

殺人というのはな、素人の犯罪なんだ――
(『ねじれた家』 アガサ・クリスティー(著), 田村隆一(訳), ハヤカワ・ミステリ文庫, 1984年, p142)


昨年11月に入手したまま本棚に放置していたアガサ・クリスティーの小説。
先日、Amazonのレビューを見たら高評価だったので、読むことにしました。
これは、ポアロもマープルも登場しないノンシリーズとなります。


4151300872ねじれた家
アガサ・クリスティー 田村 隆一
早川書房 2004-06-14

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【粗筋】
ねじれた家で、世帯主の老人が殺された。
彼は巨額の財産を持ち、たくさんの家族(後妻・息子夫婦・孫たち)と暮らしていた。
その家族の一員であるソフィア嬢が、主人公チャールズ(外交官)の恋人。
チャールズはソフィアにプロポーズしたが、「今回の事件が解決しないと結婚なんてできない」と断られる。
そこで警視庁副総監である父親から事件を調べる手伝いをするように頼まれ、ねじれた家へ行くことになるが…。


【感想】
面白かったです。

この作品は、犯人が意外な人物でした!
読者の盲点を狙った感じ。
実に巧妙なストーリーに仕上がっています。

私は犯人を知っていたので、驚きませんでしたが…
つい小説の序盤を読んでいる時に、「この本、薄いけど全部で何ページあるんだろう~」と、最後の方のページをめくっていたら、うっかり犯人の名前を目にしてしまって…。

不覚。

まあ私の場合は「自力で犯人を見つけるのが楽しみ」という人間ではないので、大した問題ではありません。

そんな訳で、今回は犯人当ての要素となる伏線をチェックしながら読み進めました。
犯人を知っていると、それを臭わす文章が分かって面白いです。
主人公の父が殺人について語る場面なんかは、かなりヒントになってるなーとか。

なお小説の題名はマザーグースから取られており、作中でも出てきますが、その内容が犯人や犯行と結びつくということはなかったです。


それにしてもノンシリーズは、けっこう良いですね。
有名な『そして誰もいなくなった』や『なぜエヴァンズに頼まなかったのか?』に続き、『ねじれた家』も当たりで面白かったです♪
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タグ:アガサ・クリスティー

コメント

クリスティーのノンシリーズ

コメント頂きましてありがとうございました!
私も最近何冊かノンシリーズを読んでいる中で、タペンスのような「美人で頭の回転が速くて、精神的に強い」ヒロインが活躍する話で気に入ったものをいくつかご紹介しますね。(読んでいらっしゃるものもあるかもしれませんが・・・)

先日私が読んだ「シタフォードの秘密」もオススメですが、一番は「茶色い服の男」!
非常に地味なタイトルなので、数のあるクリスティーの中でも手に取るのが遅いかもしれませんが、スリラー系でもOKで且つトミー&タペンスが気に入っていらっしゃるなら面白く読めると思いますv(展開も意外です)

タペンスとはタイプは違いますが、同じく女性が主人公で「そして誰もいなくなった」のようにドロドロしたドキドキ感がお好きでしたら、「死が最後にやってくる」もとても面白かったです!オススメです。
紀元前のエジプトが舞台ですが・・・いつものクリスティーらしい作品の運びで、毛色が違っている上に顔の見えない犯人に徐々に登場人物が追い詰められていく過程が非常に心臓に悪いです(^^;

オカルトっぽい風味でも大丈夫でしたら「蒼ざめた馬」も面白かったですね。

また面白いノン・シリーズを発見しましたらご報告しますね。それでは!

オススメありがとうございます。

chisaさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

タペンスのようなヒロインが活躍する話を教えて頂いて嬉しいです。(感動)

『茶色い服の男』は、10年前に読んだことがあると思うのですが、話を覚えていないので、『シタフォードの秘密』が読み終わったら、図書館で予約しようと思います。

その他の2冊につきましては、
実は、ドロドロ系とオカルトっぽいのは苦手なので未読ですが、もし機会があれば是非(笑)
(『シタフォード~』はタペンス似ヒロイン目当てで読んでいます)

chisaさんの本の感想、よく拝見して、参考にさせて頂いています♪
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